
長く日本卓球界を牽引してきたエース水谷隼選手。
2月のTリーグの試合から眼鏡(サングラス)をかけてプレーしています。
今回は、水谷隼選手がメガネをかけて試合に出ている理由について調べてみました。
また、目の状態はどうなのか?引退の可能性も解説します。
水谷隼がメガネ(サングラス)をかけて試合に出る理由
【公表】「この1年間、球が見えない」水谷隼が深刻な目の症状を明かすhttps://t.co/9AeEeMAlRg
「少しずつ球が見えにくくなっているんですけど、サングラスを着用したりと改善できるように頑張っています」と話した。 pic.twitter.com/RP9J3nG1uW
— ライブドアニュース (@livedoornews) March 26, 2019
水谷隼選手のプロフィール
名前:水谷隼・みずたに じゅん
生年月日:1989年6月9日
出身地:静岡県磐田市
出身校:青森山田中学→青森山田高校→明治大学
身長:172センチ
体重:63キロ
靴サイズ:27センチ
血液型:B型
所属:木下グループ
経歴(過去の所属):スヴェンソン、ビーコンラボ
世界ランキング:10位(2019年3月現在)
日本卓球界に悲願のメダル。 #リオ五輪 の男子シングルスで #水谷隼 選手が「銅」を獲得しました。インスタグラムをご覧ください。#日経リオ #rio2016https://t.co/NC203jHCyN pic.twitter.com/qnVx6bX4A2
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) August 12, 2016
これまでの活躍・戦歴
オリンピック
2016リオデジャネイロ 男子団体・銀、男子シングルス・銅
世界卓球選手権
男子団体:銅(2008広州、2010モスクワ、2012ドルトムント、2014東京)、銀(2016クアラルンプール)
男子ダブルス:銅(2009横浜、2013パリ)
全日本卓球選手権
シングルス優勝:2006-2010、2013-2016、2019
男子ダブルス優勝:2006-2009、2011、2015、2017、2018
水谷隼選手は5歳の時に豊田町卓球スポーツ少年団に入会、卓球を始めました。
水谷隼選手といえばサウスポーのイメージが強いですが、元々右利きだったのを左利きが有利であることから卓球の利き手を左に矯正したのだそうです。
メキメキと上達した水谷隼選手は、小学1年で「全日本卓球選手権大会(バンビの部)」に初出場し準優勝を果たします。
卓球の強豪校・青森山田中学校へ転校、中学2年で「全日本卓球選手権ジュニアの部」で当時史上最年少となる優勝を飾ります。
青森山田高校へ進学し、15歳10ヶ月で世界卓球選手権メンバーに選出、当時の史上最年少記録を更新しています。
高校生で卓球の強豪ドイツに留学、ドイツのプロリーグに参戦するなどし、2006年「全日本卓球選手権」で男子シングルス、男子ダブルス、男子ジュニアの部シングルスを制し3冠を達成、17歳7ヶ月での男子シングルス優勝はこれまた、当時の史上最年少記録でした 。
2019年に10度目の全日本王者となり、全日本からの卒業を宣言、自身のキャリアの最終章を東京オリンピックでの金メダルとして最前線でプレーを続けています。
眼鏡(サングラス)を掛ける理由
各テレビ局のワイドショーが「卓球の水谷の目が見えない」と大きく取り上げていますが、卓球関係者にとっては「今頃何故・・・」という感があるようです。
水谷隼選手が眼鏡をかけ始めたのは2月、Tリーグでの試合からです。
この時、自身の眼の状態には触れず、卓球の試合でライトアップされる環境について言及していました。
そもそも白いボールでプレーして、後ろの電光掲示板の広告の色も白やグレーなのでボールが見づらくなるのは当然じゃないです
か?
でも、照明のせいだけにして悩んでばかりもいられないと、苦肉の策として選んだのがサングラス着用だったようです。
サングラスをつけると少しマシですね。5割くらいの力はなんとか出せるようになった。
今大きく取り上げられていますが、水谷隼選手は、数年前から「ボール見えづらい」「LEDの看板の文字を何とかしてほしい」と言っており、水谷隼選手ほどでなくても、「ボールが見えづらい」と感じている選手は多いようです。
水谷隼の目の状態は?
ネットメディアのインタビューで「実は、この1年、球が見えないんです」とコメントしたことが今回の騒動の始まりでした。
もともと両目の視力が1.5と良かったそうですが、5年前に左目だけ急に0.3くらいまで落ち、近視と乱視のような状態になったとのこと。
ちょうどその頃から電光掲示板が卓球の試合に導入され始めて、なんか気になるなぁ…って思い始めました。それで左だけレーシックをしたんです。
その後はリオ五輪でのメダル獲得など活躍し、2017年には世界ランキングが4位まで浮上しました。
しかし、2018年1月くらいから、再びボールが見えにくくなってきたそうです。
検査の結果今度は右目の視力が落ち、右目もレーシックの手術をしたそうです。
ただ、視界不良は改善されなったとのこと。
これを、レーシックの後遺症と書いている記事もあります。
レーシックの手術後に光の調整がうまくいかなくなることがあるらしいのですが、水谷隼選手自身はレーシック自体の経過はまったく問題はなく、日常生活に支障はないと話しています。
また、水谷隼選手は瞳孔が大きく光を取り込みやすいことなどが影響してる可能性があるとのことです。
引退の可能性は?
眼の不調が原因で水谷隼選手は「正直現役引退も考えていました。卓球やっていても悲しいんですよ」とコメントしています。
卓球選手にとって眼は命と言っても過言ではありません。
相手のフォームを観察したり、球の回転、コースなどを瞬時に見切って打ち返す必要があります。
球が見えなければ引退を考えるのはごく普通のことではないかと思います。
今回の報道を受け、水谷隼選手はツイッターで次のようにコメントしています。
アスリートの何が1番辛いかって負けた後は真実を語っても言い訳と捉えられてしまうこと。 結局それが嫌で事実とは違う意思の無い文章を言うだけになる…6年前に全日本で負けてレーシックしたけど誰にも言えずにここまできたのもそういうことだよね(;_;)
— 水谷隼 Jun Mizutani (@Mizutani__Jun) March 25, 2019
こんな状態で全日本選手権で優勝し、次の目標を東京オリンピックでの金メダルに見据えています。
サングラスを着けたり、替えてみたり、必死に改善の糸口を探っているのです。
個人的には、今回の騒動が水谷隼選手にとってプレーを続けていくためによい方向へ動くのではないかと思っています。
これだけ報道されれば、サングラス業界や医療関係者などが良い情報を提供してくれるのではないでしょうか。
まとめ
眼の異常が卓球選手にとって選手生命を縮めることとなる事は間違いありません。
また、水谷隼選手は引退をしない理由に、若手の男子選手に対する物足りなさも上げています。
インタビューでは「張本が3人いないとだめ」と冗談めかして話していますが、これは本音なのかなと感じました。
長年、たった一人で日本のエースとして海外と戦ってきた水谷隼選手だからこそ、言える言葉だと思います。
卓球は意外に息の長い競技で、ドイツの英雄と言われるティモ・ボル選手は38歳で2019年3月現在、世界ランキング5位です。
ファンとしては東京オリンピックを集大成などと言わず、まだまだ活躍してほしい。
水谷隼選手の眼の不調が改善されることを心から願っています。