
2019年1月2日、3日に行われる箱根駅伝で5連覇を目指す青山学院大学。
チームを指導する原晋監督とはいったいどんな経歴の持ち主なのでしょうか?
今回は原晋監督の経歴と選手の指導法を調べてみました。
青山学院大学陸上部 原晋監督の経歴
先程、青山キャンパスで優勝報告会を行いました
例年以上に、多くの方々に来ていただきました!
ありがとうございました18日(木)には相模原キャンパスで優勝報告会を行いますので、時間のある方はぜひいらしてください! pic.twitter.com/GUGCSwitYQ
— 青学大陸上競技部(長距離ブロック) (@aogaku_rikujyou) January 16, 2018
プロフィール
氏名:原 晋・はら すすむ
生年月日:1967年3月8日生まれ
出身地:広島県三原市
出身校:世羅高校、中京大学
家族:妻・美穂さん
経歴
原晋監督は中学から陸上を始め、高校は駅伝の名門・世羅高校へ進学しました。
高校3年の時にキャプテンを務め、全国高校駅伝は2位と好成績を収めます。
その後、大学は中京大学に進学、卒業は、創部したての中国電力に入社します。
しかし、故障が原因で5年で競技から退き引退、会社には残り、山口県の営業所勤務となります。
そこで、原晋監督は蓄熱式空調システム「エコアイス」を社内で一番売り上げ好成績を残すのです。
その成績が評価されて、新規事業の立ち上げに携わり、数年後その会社は社員100人以上の規模まで成長したのだそうです。
サラリーマンとして10年働き、陸上とは無縁となっていた原晋監督に、ひとつのオファーが届きました。
それが青山学院大学の陸上競技部監督就任のオファーだったのです。
青学のOBでもなく、箱根駅伝への出場経験もない原監督に何故?と思いますよね。
それは、世羅高校の後輩が青学のOBでこの方が大学に推薦したのだそうです。
推薦した理由としては、ビジネスマンとしての能力や実績が抜きんでており、さらに人柄を見込んでとのこと。
しかし、原晋監督が決断し、監督に就任するまで1年半を要しました。
当時、大学側から提示された条件は「大学嘱託職員として任用・期間3年・現在の収入保証」とのこと。
安定した仕事からへ不安定な仕事へ転職するには勇気がいることです。
原晋監督は、中途半端ではいけないと、中国電力を退職、退路を断っての挑戦は、反対していた美穂さんの心をも動かし、一緒に寮へ住み込み、二人三脚で箱根駅伝を目指すことになったのです!
青山学院大学の大学駅伝成績
2004年:陸上競技部の監督に就任
2008年:関東学生連合チームの監督として箱根駅伝に出場4位入賞、箱根駅伝予選会13位(記念大会)で本戦出場決定
2009年:33年ぶりに箱根駅伝出場、22位となる
2010年:箱根駅伝8位となり41年ぶりのシード権獲得
2011年:箱根駅伝総合9位
2012年:箱根駅伝総合5位、出雲駅伝初優勝
2013年:箱根駅伝総合8位 出雲駅伝5位、全日本駅伝6位でシード権獲得
2014年:箱根駅伝総合5位、全日本駅伝3位、出雲駅伝(悪天候のため中止)
2015年:箱根駅伝初の総合優勝、出雲駅伝2度目の優勝、全日本大学駅伝2位
2016年:箱根駅伝2連覇(全区間を首位で通過する完全優勝)、出雲駅伝2連連続優勝、全日本大学駅伝初優勝
2017年:箱根駅伝3連覇を達成、大学駅伝3冠も達成、出雲駅伝2位、全日本大学駅伝3位
2018年:箱根駅伝4連覇を達成、出雲駅伝優勝、全日本大学駅伝優勝
青山学院大学陸上部 原晋監督の指導法
原晋監督は指導法について、「サラリーマン時代の手法を陸上に当てはめてた」と話しています。
その指導法をまとめてみました。
1.必ず目標設定をする
選手一人ひとりに目標を数値で設定、またその期限を決めてモチベーションを持続させるようにしました。
2.選手に夢を語ることで組織の方向性を示す
原晋監督は選手たちに「大学を挙げて箱根駅伝を目指すんだ」と語り、チームの方向性を示すことは、モチベーションを上げることにもなります。
3.規則正しい生活を徹底させる
消灯は22時、朝練習は5時30分とし、自分の体調は自己管理することを徹底させました。
一般社会でもなかなか自己管理できず体調を崩す人多いですよね?
一流アスリートはしっかりと自己管理していますから、学生時代からそれができるようになるのは社会人としてもプラスになっていくことだと思います。
4.チームカラーに合う人材を採用する
原晋監督はスカウトする段階から青学のチームカラーに合う選手を選んでいるのだそうです。
職場でも自分に合わないところでは仕事がしづらいですものね。
具体的には「明るくて、生命力を感じる子」だそうです。
確かに青学の選手は明るくておしゃべりの上手な子が多いですね。
5.選手と信頼関係を築く
原晋監督は奥さんの美穂さんと一緒に寮に住み込んで選手たちとのコミュニケーションを取り、信頼関係を築いています。
特に美穂さんは、原晋監督が目の届かないところをフォローしているそうで、「どんな彼女がいるのかも知っている」そうです。
6.選手が納得した上でトレーニングをさせる
最近の選手たちはどうしてこの練習をする必要があるのかを理論で言わないと納得しないのだそうです。
そのため、その意義を伝えてトレーニングをさせているそうですが、それには原晋監督自身が常に最新のトレーニングを学んでいるのではないでしょうか。
昔のスポ根ドラマや漫画では、トレーニングの意味を伝えらずに言われる通りにやっていたらいつしか今まで出来なかったことが出来ていたなんて話ありましたけど。
「ベストキッド」や「エースをねらえ」のように黙って練習をする子は今はいないのですね(苦笑)
まとめ
一流の選手が、必ずしも一流の指導者になることはないと昔から言われます。
原晋監督は自身の競技人生は一流ではなかったようですが、指導者としては一流だと思います。
ここ数十年、世界から取り残されていた男子マラソン界を変えてくれるのは原晋監督しかいないと個人的には思っています。
最近では大迫傑選手や設楽悠太選手のように日本記録を更新する選手も出てきましたが、東京五輪で原晋監督が育てた選手が活躍してくれることを期待しています。
そして将来、原晋監督が陸上界を牽引してほしいなと思っています。
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