
これを見ないとお正月が始まらないという人もいれば、まったく興味のない人も多いのでは?
今回は、箱根駅伝の復路の区間別コースの特徴を解説し、総合優勝はどこなのかを予想してみました。
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箱根駅伝2019 復路結果速報! 青山学院,東洋,東海の3強の争い!さらにシード権争いもみどころ!
箱根駅伝 復路の区間別コースの特徴
箱根駅伝の復路は前日の往路のゴール地点・芦ノ湖をスタートし大手町へ戻るコースです。
来た道を帰るというだけではない復路の特徴があります。
また、往路と復路では、コースや距離が微妙に違っています。
往路は107.5km、復路は109.6kmで、微妙に行きより帰りの方が距離が長くなっています。
6区(20.8km) 箱根町 芦ノ湖駐車場入口~小田原
6区で #東洋大 の今西駿介を抜く #青山学院大 の小野田勇次(右)#箱根駅伝 #箱根駅伝2018https://t.co/b7FxLM9yhX pic.twitter.com/mQuqLtlqTo
— 箱根駅伝速報(読売新聞) (@YOL_hakone) January 3, 2018
6区は早朝8時、往路10位まではタイム差順にスタート、11位以下は一斉スタートです。
5区の山上りに対し、6区は山下りと呼ばれ、高低差864mを今度は全速力で一気に下ります。
上りもきついですが、下りは下りでスピードが加速し、太腿に平地の何倍もの負担がかかる過酷なコースです。
箱根の早朝は気温が低く前夜の気象状況によっては路面の凍結したり、積雪していることもあります。
路面状況によっては転倒の危険も大きいのですが、ランナーたちはスピードを落とすことなく下っていきます。
下りきってからの残り3kmは平坦なコースですが、ランナーにとって上っていると感じるくらいきつく、ここで脚が止まるランナーが多くなります。
6区も5区と同じようにスペシャリストがおり、5区以上に大差がつきやすく、順位の変動が大きい区間です。
7区(21.3km) 小田原~平塚
4区の距離が20,9kmに対し、裏区間の7区は21.3kmとなっています。
これは、4区が平塚中継所を通過後に直進して海沿いのコースを通るのに対し、7区は大磯駅入口交差点通過後に陸寄りのコースを通ります。
そのため7区は4区より若干距離が長くなるのです。
7区はアップダウンがなく全区間中1番走りやすいと言われています。
ただ、スタート直後は山から冷たい空気が流れてくるため冷え込みますが、徐々に太陽が高くなって気温が上がってきます。
一気に気温が変わるため、ペース配分が難しく、ランナーの体調に大きく影響します。
レース途中で脱水症状を起こしてしまいブレーキを踏む選手も多い区間です。
8区(21.4km) 平塚~戸塚
あと5秒 無念國學院大學
#箱根駅伝#繰り上げスタート pic.twitter.com/JUuSUODQ1s— hiro (@hironya2000) January 3, 2018
序盤は比較的平坦で走りやすいのですが、中盤の残り9km近くから少しずつ上り坂となり、それがランナーの体力に負担をかけます。
また、藤沢を超えたあたり、残り5kmからの「遊行寺の坂」は最大の難関箇所、レース後半での上り坂はランナーを苦しめます。
8区あたりから優勝争い、そしてシード権争いが激化。目が離せない展開になってきます。
さらに下位のチームは「繰上げスタート」を気にしなければいけません。
駅伝には交通規制のため、トップのランナーが中継所からスタートしてから一定時間を超えると襷を繋いでなくてもスタートするというルールがあります。
これが「繰上げスタート」です。ここまで繋いできた母校の襷を受け取ることなく繰り上げスタート専用の襷で走り出すのです。
復路の制限時間は20分。20分も離れるものなの?と思うかもしれませんが離れるのです。
8区には1997年以来破られていない最古の区間記録があります。
その記録が破られるのどうかも毎年話題になります。
9区(23.1km) 戸塚~鶴見
2区のランナーを苦しめた権太坂は9区では長い下り坂となります。
後半は平坦なコースとなりますが、切り替えが難しくペース配分が重要なポイントとなります。
花の2区と同様に沿道の観客が多く「末の9区」と呼ばれ、キャプテンや準エースクラス、特に上級生がエントリーされることが多くなっています。
8区から引き続き、繰上げスタートも多く、時間との戦いが箱根のドラマともなります。
なお、9区の繰上げスタートのランナーは繰り上げスタート専用の襷ではなく、母校の襷を付けて走ることが許されています。
以前は逆転の9区と言われトップの逆転もありましたが、ここ4年は青学の独走となっています。
10区(23.0km) 鶴見~日本橋~大手町 読売新聞社前
箱根駅伝の最終区間、ここですべてが決まるため、ランナーたちには大きな重圧がのしかかります。
1区とは異なり、馬場先門を右折後、銀座通りから日本橋を渡り、ゴールの大手町を目指します。
序盤にアップダウンはありますが、ほとんどが平坦な道を走るコースで、比較的走りやすのですが、都心に近づくについてはビル風や気温の上昇にペースを乱すランナーも見受けられます。
さらに、アンカーは優勝争い、シード権争いなどのプレッシャーの中走らなければいけないため、勝負強いランナーがエントリーされます。
箱根駅伝2019 復路予想
優勝候補だった青山学院の優勝はあるのかどうかですが、
まず、
6区はスペシャリストが走ることが多く、
昨年のタイムで言えば、
青学の小野田勇次選手が58分03秒でトップ。
東海の中島怜利選手が58分36秒、そして東洋の今西駿介選手が59分31秒です。
2019年も昨年同様、29日発表の区間エントリーでは、
青学は小野田勇次選手、東海は中島怜利選手、東洋は今西駿介選手がエントリーされています。
ということは、例え、
小野田勇次選手が昨年と同じくらいのペースで走ったとしても、東洋との差は1分半程度しか縮まらない計算です。
また、7区に関しても、昨年区間新記録を出した青学・林奎介選手が昨年くらい走れたとしても、
東洋は7区には、昨年10区区間賞の小笹椋選手がエントリーされているため、ここでもそれほど差を縮められるとは考えにくい。
とすると、
8区スタート時点で東洋との差が3分半程度に縮まっていたとしても、
8区、9区、10区でその差をゼロにしてさらに追い抜くことは難しいのではないでしょうか。
ただし、何があるかわからないのが箱根駅伝。
奇跡が起こる可能性はあると思います。
最後の最後まで、見逃せません!
そして、東海の初優勝の可能性は十分あると思います。
東海は今シーズン箱根への思いが強いです。。
まだ、關颯人選手と湊谷春紀選手が補欠登録として残っていますが、
關颯人選手が本当に復調しているのであれば8区あたりにエントリー変更してくるのではないでしょうか。
さらに、
シード権争いはかなり熾烈な戦いとなりそうです。
優勝争い、シード権争い、ともに最後までもつれるのではないでしょうか。
出雲、全日本大学駅伝、関東インカレなどから事前予想した箱根駅伝の総合順位はこのようになりましたが、往路の結果を見ると、1位は入れ替わるかもしれません。
1.青山学院大学・・・総合的に考えてやっぱり青学しか考えられません。
2.東洋大学・・・主力の実力は青学と同じも、その人数が青学より少ないです。
3.東海大学・・・山で失敗しなければ3位可能です。
4.駒澤大学・・・予選会で圧倒的な強さを見せており、上位入賞可能です。
5.法政大学・・・山が強力なため、ほかで取りこぼししなければ上位争い可能です。
6.帝京大学・・・チーム全体の実力が上がっています。
7.城西大学・・・全日本の粘りを見ると箱根でもシード圏内に入りそうです。
8.順天堂大学・・・塩尻選手だけではどうにもならないけど、他の選手が崩れなければ。
9.拓殖大学・・・目立たないけど確実に上位にくる力があります。
10.早稲田大学・・・出雲、全日本が不甲斐なくシード落ちの可能性もありそうです。
以下は実力的には差はなく、どんな順位になるのか予想が難しいです。
往路総合順位
順位 | チーム名 | タイム | 繰り上げ |
1位 | 東洋大学 | 5:26:31 | |
2位 | 東海大学 | 5:27:45 | |
3位 | 國學院大學 | 5:29:15 | |
4位 | 駒澤大学 | 5:29:59 | |
5位 | 法政大学 | 5:31:36 | |
6位 | 青山学院大学 | 5:32:01 | |
7位 | 順天堂大学 | 5:32:05 | |
8位 | 拓殖大学 | 5:32:08 | |
9位 | 帝京大学 | 5:33:30 | |
10位 | 中央学院大学 | 5:33:32 | |
11位 | 明治大学 | 5:34:14 | |
12位 | 中央大学 | 5:35:26 | |
13位 | 日本大学 | 5:35:37 | |
14位 | 国士舘大学 | 5:35:52 | |
15位 | 早稲田大学 | 5:36:05 | |
16位 | 日本体育大学 | 5:36:33 | * |
17位 | 東京国際大学 | 5:37:15 | * |
18位 | 神奈川大学 | 5:39:41 | * |
19位 | 城西大学 | 5:40:09 | * |
20位 | 大東文化大学 | 5:43:07 | * |
21位 | 大東文化大学 | 5:43:07 | * |
22位 | 山梨学院大学 | 5:44:16 | * |
OP位 | 関東学生連合 | 5:44:18 | * |
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まとめ
以前は往路に有力選手を配置し、復路は少し力が劣る選手がエントリーされていましたが、今は有力選手を復路にエントリーできるチームが上位に食い込んできます。
選手層が厚くなければ復路に有力選手を持ってくることができませんからそういう意味でも青学は1強と言っていいほど強いチームだと思います。
ただ、駅伝は棄権やブレーキなど予想だにしないことが起こる可能性もあります。
10区まで襷がつながったのに棄権してしまったことも過去にはあります。
それも箱根駅伝のドラマではあるのですが、できれば見たくないですよね。
「いいレースだった、今年も何かしら頑張ろう」とランナーからパワーをもらえるレースになるといいなと願っています。
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