平昌五輪 スピードスケート1500mで銀メダル、1000mで銅メダルを獲得した高木美帆選手がチームパシュート女子に出場します。
チームパシュートはワールドカップで3回も世界記録を更新し優勝しているんです!
この平昌オリンピックでさらに世界記録を更新して金メダル獲得となるのか!
チームパシュートのルールについても分かりやすくお伝えしていきます。
チームパシュートが金メダルを獲得しました!
https://coco-ri.com/20180222-team-pursuit-gold/
チームパシュートってどんな競技なの?
チームパシュートってどんな競技なのか、いまいちよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、チームパシュートについてわかりやすくお伝えします。
チームパシュートとは、
1チーム3人編成で、3人が同時に滑り、400mのリンクを6周します。
ちなみに男子は8周です。
3人の順番は自由ですが、最低でも1人1回は先頭で1周滑る必要があります。
そして3人目のブレードの最後尾がゴールした時点が記録となります。
2チーム同時にスタートするんですが、
その2チームのスタート位置が違うんです。
リンクの真逆からスタートし、もし相手チームを追い抜いたら、その時点で勝利となります。
チーム内では押したり引っ張ったりしてもOKで、
追い抜きももちろんOK!
スピードスケートでは空気抵抗というのがとても重要な要素となるので、
2番目、3番目の人はできるだけ前の人の真後ろにピッタリつき、空気抵抗を減らして滑ります。
ただ、1番前を滑る人はもろに空気抵抗を受けてしまい、疲れてしまうので、
順番を入れ替えて追い抜きながら滑るんですね。
できるだけ密着して滑った方が空気抵抗は減らせますが、接触すると転倒の可能性もある。
いかに空気抵抗を減らしながら滑るのか、そしていかにスムーズに位置を入れ替わるかなど、チームワークが非常に重要となる競技なんです。
「パシュート(pursuit)」という言葉は、追跡、追撃という意味があるんです。
「パシュート」という競技自体、以前は「団体追い抜き」と呼ばれていたんですが、
チーム内で追い抜きながら滑り、相手チームを追い抜くことを目指すのでそのような競技名がつけられたようですよ。
メンバーについて
菊池彩花、苦境越え「特別な大会」 https://t.co/blocq1cTbu #スポーツ新聞 pic.twitter.com/c9wW9Gb6O8
— スポーツ報知 (@SportsHochi) 2018年2月5日
平昌五輪チームパシュート女子のメンバーは、
髙木美帆、菊池彩花、佐藤綾乃、髙木菜那の4人です。
競技は3人が出場するので、この4人の中で1人は補欠ということですね。
4人のプロフィールはこちら。
・高木美帆選手
スピードスケート銅メダルの高木美帆さんかわいい!競技だからわからないけど、画像みたいに眉毛書いてちょっとやるだけで超美人!!! #スピードスケート #高木美帆 pic.twitter.com/vx5SPvckXB
— Ricca (@Ricca04306193) 2018年2月14日
名前:高木美帆
誕生日:1994年5月22日 (23歳)
出身:北海道中川郡幕別町札内北町
高校:北海道帯広南商業高等学校
大学:日本体育大学
所属:日本体育大学野外スポーツ系運動学群氷上スポーツ研究室助手
身長:164cm
・高木菜那選手
【経歴】
今回のアスリートはスピードスケート・髙木菜那選手⛸北海道出身の菜那選手は2歳下の妹・美帆選手と共に世界で活躍中❗今シーズンは団体パシュートで世界記録を3度も更新🏆平昌五輪で金メダル🥇を目指す彼女のPOWERフレーズとは⁉#powerフレーズ #Jump! #髙木菜那 pic.twitter.com/Q8pQNkEXgv— 【公式】POWERフレーズ(日本テレビ) (@powerphrase_ntv) 2018年1月7日
名前:高木菜那
誕生日:1992年7月2日 (25歳)
出身:北海道中川郡幕別町札内北町
高校:北海道帯広南商業高等学校
所属:日本電産サンキョー
身長:155cm
・菊池彩花選手
[産経]【平昌五輪】団体追い抜き 菊池彩花に「金」期待 スピードスケート女子 快挙なるか https://t.co/EvZrC8Lw7c 9日に韓国で開幕する平昌冬季五輪のスピードスケート女子に、山梨県関係では富士急の菊池彩花、押切美沙紀と、山梨学院大出身の郷亜里砂(イヨテツスポーツクラブ)が出場する。… pic.twitter.com/6Zn6uBZCjD
— 5newspaper (@_5newspaper) 2018年2月8日
名前:菊池彩花(きくちあやか)
誕生日:1987年6月28日(30歳)
出身:長野県
身長:170cm
所属:富士急
・佐藤綾乃選手
スピードスケート女子3000メートル レースを終えた佐藤彩乃は盛り上がる応援席に向かってシーッ!(撮影・山崎安昭)https://t.co/0EKBsXix8M#スピードスケート #女子3000メートル #高木美帆 #佐藤綾乃 #菊池彩花 #ピョンチャンオリンピック #平昌オリンピック #PyeongChang2018 pic.twitter.com/uJV3PAiTu7
— 日刊スポーツ五輪 (@nikkan_Olympic) 2018年2月10日
名前:佐藤綾乃(さとうあやの)
誕生日:1996年12月10日(21歳)
出身:北海道
身長:157cm
所属 高崎健康福祉大
なんと言っても高木美帆選手と高木菜那選手の姉妹が大注目です。
チームワークがとても重要な競技だからこそ、姉妹での息のあったプレーを見せてほしいと思います。
https://coco-ri.com/takagi-na-20180201/
チームパシュートの世界記録
三大会連続で世界記録を更新することが出来ました。本当にここまで支えて応援してきてくれた方々に感謝しかないです。ありがとうございます!ここからが本番なのでまずはオリンピック選考会、そしてオリンピックに向けてもっと成長していきたいです(*^^*)#speedskate #newworldrecord pic.twitter.com/RKB5qinhvb
— 高木菜那 (@naaaana777) 2017年12月11日
チームパシュート女子は、今季、ワールドカップに出場した3戦で3勝しています。
しかも、その3勝とも世界記録を更新しているんです。
まずはワールドカップ第一戦の動画がこちらです。
[su_youtube url=”https://www.youtube.com/watch?v=qzEorbNqx20″]
高木美帆選手、高木菜那選手、 佐藤綾乃選手の3人で出場し、2分55秒76と世界記録を更新しました。
そして第三戦の動画がこちらです。
[su_youtube url=”https://www.youtube.com/watch?v=7kQOf_jRgBs&t=218s”]
このときは、高木美帆選手、高木菜那選手、 菊池彩花選手が出場し、
第一戦での世界記録を2秒近くも更新して、2分53秒88で優勝しました。
そして、第四戦。
動画が見つけられなかったのですが、
高木美帆選手、高木菜那選手、 佐藤綾乃選手の3人で出場し、
第三戦での世界記録を3秒01更新して、2分50秒87の世界新記録での優勝を果たしました。
これだけの記録を出している日本チームパシュート女子!
平昌五輪でも自身の持つ世界記録を更新し、金メダルを獲ってくれることを期待してしまいますね。
いや。必ずやってくれると思います。
実は、高木美帆選手は、バンクーバーでもチームパシュートのメンバー入りを果たしていたんです。ですが、出場はかなわず、チームメンバー4人の中で1人だけ銀メダルをもらえませんでした。
この写真は、メンバー3人が美帆選手に銀メダルをかけてあげているもの。
おそらく、このときの美帆選手は、チームが銀メダルを獲れたことはうれしかったものの、自分は何もできなかったという悔しさもあり、複雑な気持ちだったのではないでしょうか。
今度こそ自らの手でメダルを獲る!そんな思いなのかもしれません。
日本チームパシュート女子の強さの秘密
日本チームパシュートの強さの秘密は2つ。
1つ目は、スムーズな先頭交代。
そしてもう1つは、一糸乱れぬ隊列。
それぞれ詳しく見ていきます。
スムーズな先頭交代
チームパシュートは、3人全員が少なくとも1周は先頭を滑らなければいけません。
そのため、必ず先頭交代が発生します。
その先頭交代の方法が、日本チームは独特なんです。
他の国のチームは、先頭交代の際、先頭の選手が少し横によけて後ろの2人が追い抜くのを待ち、2人が追い抜いたところでその後ろにつくという形で交代します。
そうすると、先頭を滑っていた選手は一旦スピードを落とし、その後最後尾につくときに再度スピードを上げる必要があるんです。
それって、とても体力を消耗するんですね。
それに対して日本チームの場合は、
まず先頭の選手が3mほども大きく外に外れます。その際スピードは落としません。
そして後ろの2人が追い抜いたあと、先頭の選手はそのままのスピードで最後尾につくんです。
ちょうどカーブを利用して先頭交代を行うので、見ていてもとてもスムーズなんです。
大きく外に外れることによって、先頭の選手が滑る距離は長くなりますが、全くスピードを変えずに先頭交代ができるんですね。
スピードを落としたり上げたりする必要がないため、体力の消耗も最低限となるようです。
一糸乱れぬ隊列
もう1つの強さの秘密は、一糸乱れぬ隊列です。
空気抵抗を少しでも減らすためには、先頭の選手の真後ろに密着し、同じように滑ることが大切です。
それが日本チームは完璧なんです!
チームパシュートメンバーは1年のうち300日も共に練習しているということです。
それだけ一緒に練習することで息の合った一子見られぬ隊列が組めるんですね。
そこでちょっと気になる空気抵抗について調べてみました。
空気抵抗を抑えることが大事だと言われていますが、どれだけの空気抵抗を受けているのかを風速にしてみます。
チームパシュートの平昌五輪予選での1周の最高ラップタイムが28秒19でした。
それを風速にすると、なんと約14.2m/秒
これって、風に向かっては歩きにくいぐらいの強い風なんです。
そう考えると、空気抵抗をいかに減らすがが大切だということがよくわかりますね。
平昌五輪予選の滑りはどうだったのか
こちらが予選動画です。
メダルが期待される #スピードスケート の女子団体 #パシュート 。準々決勝での日本の滑りをご覧ください。 #NHKピョンチャン pic.twitter.com/YkAcqSeBXS
— NHKスポーツ (@nhk_sports) 2018年2月19日
平昌五輪予選でのタイムは、2分56秒09でした。
最大のライバルであるオランダは、オリンピックレコードとなる2分55秒61です。
予選には、
高木美帆選手、高木菜那選手、 佐藤綾乃選手が出場しました。
スタート時の先頭は美帆選手、2番手が佐藤選手、菜那選手が最後尾だったのですが、
スタートで、佐藤選手がつまずいてしまい、少し遅れたのを見た菜那選手が「待って待って」と声をかけ、
美帆選手が一瞬状態を起こしてスピードを緩めるというアクシデントがありました。
そのシーンがこちらです。
髙木美帆ちゃん、スタート直後に「待って待って」という謎の声に一瞬足が止まってしまったけど、それでも素晴らしい巻き返しで全体2位。スタート成功してたらどんなタイム出たんやろ?明日以降も楽しみ! #オリンピック #スピードスケート #パシュート pic.twitter.com/UtEm3CcV5n
— いなご📎 (@machtan) 2018年2月19日
見ていてヒヤッとしましたが、そんな中でもこのタイムを出せたことで、金メダルの期待は高まっています。
先頭は、
まずは美帆選手が1周と3/4周を滑り、
次に佐藤選手が1周、
そして菜那選手が1周と1/2周、
最後にもう一度美帆選手が1周と3/4周を滑りました。
美帆選手の負担が大きいようですが、
それだけ実力があるということですね。
そして、ラップタイムにも注目です。
こちらが予選のオランダと日本のラップタイムの比較です。
オランダ | 日本 | |
---|---|---|
1周目 | 32秒16 | 33秒24 |
2周目 | 27秒37 | 28秒19 |
3周目 | 27秒38 | 28秒22 |
4周目 | 28秒81 | 28秒53 |
5周目 | 29秒62 | 29秒05 |
6周目 | 29秒87 | 28秒85 |
オランダは、
1周目を除いた最速のタイムと最遅タイムとの差が2秒50だったのに対し、
日本は、
1周目を除いた最速のタイムと最遅タイムとの差が0秒66なんです。
ラップタイムがほとんど落ちていないことがわかりますね。
それが日本の強さです!
準決勝、決勝は20日に行われます。
初めての姉妹でのオリンピック出場、そして同じ種目でチームとしての出場を果たした高木姉妹。
どれだけ息を合わせて滑ることができるのか楽しみですし、
もちろん、世界記録更新、そして金メダルを期待したいと思います。
チームパシュートが金メダルを獲得しました!
https://coco-ri.com/20180222-team-pursuit-gold/
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